第10回 過度なダイエットで体重増加??原因はむくみの可能性も
こんばんは
きょうはむくみについて書いていきます。
むくみ(浮腫)とは、細胞と細胞の間の水が、異常に増加した状態を言います。朝起きて鏡を見ると顔が腫れぼったい、夕方になると下肢がむくんで靴が窮屈になる、急に体重が増えたなどの症状が現れます。
体重が増えても、むくみと肥満ではその成り立ちは全く違います。むくみは体の水分が異常に増加した状態であって、肥満は脂肪分が増えることです。区別するにはむくんでいると思う部分(特に足のすね)を強く指で押してみてください。
指の形にへこみができればむくみです。肥満の場合はこのようなへこみはできません。ひどいむくみは3~4日で10kgも体重が増加することもありますが、肥満の場合はここまで極端な体重増加はありません。
足のむくみの原因は、立ち仕事やデスクワークなどで同じ姿勢をとり続けていた場合、全身の血行が悪くなり、さらに重力の影響で身体に不要な水分が下半身にたまってしまうからです。きつい下着を着けてもその部分の血行が妨げられ、身体の血流がスムーズにいかずに足がむくみやすくなります。
特に女性は、生理になると女性ホルモンの分泌量が増え、血管が拡張されるために足がむくみやすくなります。
顔のむくみの原因は、顔の皮膚の下の組織に水分がたまったことがむくみの原因です。水分は高いところから低いところへ流れるので、朝起きた時が一番むくみが見られます。また、前日にビールやワイン、日本酒などのアルコールをたくさん飲み過ぎると血液中のアルコール濃度が高くなり、血管が拡張して静脈やリンパによる水分の処理がうまくいかなくなるのでむくみやすくなります。
また、水分を多くとったことでむくんでしまったと思う方が多いと思います。
しかし、逆に水分を取らなすぎてむくむ場合のあります。
体内の水分が足りなく、人間の体は生命維持を優先するため体温調節を優先するので、汗として水分を貯蔵する仕組みになっています。
それによって、抗利尿ホルモンが分泌され尿として排せつをしなくなります。元々、人の体は利尿ホルモンと抗利尿ホルモンがバランスをとりながな分泌しているようで、日中は利尿ホルモンが働いており、夜は抗利尿ホルモンが働いているようです。なので、夜にトイレに起きたりすることがなく睡眠を取れるようになっています。年配の方が夜にトイレに起きてしまうのは加齢によってホルモンのバランスが崩れることによって夜に利尿ホルモンが分泌されたりするからです。
また、運動をしているときなどは抗利尿ホルモンが働いているようです。
抗利尿ホルモンが分泌されている状態で一気に水分を補給すると、血管内の水分濃度がたかくなり、高利尿ホルモンのせいで、尿として排せつできないので、血管から細胞にシミでていく量が増量しむくみになるようです。
普段あまり水分をとらないのにむくんでしまったという方はこういったことが原因の可能性もあると思います。また、むくんだから水分を取らないようにするというのも間違った行動になるので気をつけましょう。
過度なダイエットもむくみの原因
テレビで貧困の国でお腹だけがポッコリと出ている子供の姿を見たことあるでしょうか?
なぜ?と疑問をもったかたは少なくないと思います。
お腹は「腹水」で腫れています。
栄養失調で血液中のアルブミン(タンパク質)が少なくなり、血管内で水分を保持できなくなり外へ流出してしまいます。お腹周りの筋肉、脂肪は弱くなっているので、より張って見えるようになっています。
過度なダイエットでむくみがでるのも仕組みとしては同じことが言えます。
食事を制限して、タンパク質をとらない食生活をしていると、血管内で水分保持能力が弱まるので水分が染み出てしまいむくみになります。
ただ食べないダイエットは逆効果になりうるので気をつけましょう。
むくみの原因はたくさんあるようです。
自分のむくみの原因を正しく理解し自分にあった改善が必要になります。
自分の見解も多少含んでいるので間違った記述もあるかもしれないので、ご了承ください。
以上