こんばんは
今日は八味地黄丸について書いていきます。
八味地黄丸は医療用でも処方されているツムラの7番の薬です。
主に頻尿など夜にお手洗いで起きてしまう方や1度の排尿の量が少ない方が使用する
お薬です。
頻尿の原因は様々ですが、過活動膀胱、残尿(排尿後にも膀胱の中に尿が残ること)、多尿(尿量が多いこと)、尿路感染・炎症、腫瘍、心因性に分けることができます。
最も多く加齢にともなって加速していくのが過活動膀胱です。
過活動膀胱とは、膀胱に尿が十分に溜まっていないのに、膀胱が自分の意思とは関係なく勝手に収縮するという病気で、急に尿がしたくなって我慢ができず(尿意切迫感)、トイレに何回も行くようになります。過活動膀胱は日本で800万人以上の男女が罹患する頻度の多い病気です。脳卒中、パーキンソン病などの脳や脊髄の病気のために、膀胱のコントロールが効かなくなる、前立腺肥大症による排尿障害のために膀胱が過敏になる、などの原因で発生しますが、加齢による老化現象として起こったり、原因が不明(明らかな基礎疾患がない)のことも少なくありません。尿が間に合わずにもれてしまうこともあります(切迫性尿失禁)。1回の排尿量は少なく、何回もトイレに行くようになります。
膀胱排尿筋が加齢によって硬化して尿を貯める柔軟性がなくなることで、少量でトイレに行きたくなるようになります。これからの徐々に寒くなってくる季節なので冷えによる筋肉の硬化が増えてくるので、頻尿になる方が増える季節です。
実際に八味地黄丸が売れる季節は圧倒的に秋から冬にかけてです。
八味地黄丸は主に血流を改善する、水分の代謝の能力を高めることで、
無駄な水分を代謝し(むくみの改善にも良い)体温を上げてくれるので、筋肉の収縮を改善してくれます。よって膀胱排尿筋に柔軟性が生まれ頻尿が改善に向かっていきます。
また、クラシエの営業さんがきたときに実際自分も飲んでいるというはなしでしたが、30半ばくらいでしたので、頻尿ではなく日常的な披露の改善で毎日飲んでるということでした。
地黄(じおう)が滋養作用、強壮作用があるので、疲れにも効果的だと思います。
山茱萸(サンシュユ)、山薬(サンヤク)にも強壮作用があります。
沢瀉(タクシャ)利尿作用
茯苓 (ブクリョウ)利尿作用 鎮静作用(めまいや動悸に有効)
牡丹皮(ボタンピ)血液循環促進作用 古い血液のうっ滞をとる作用
桂皮(ケイヒ)発汗作用 のぼせを治す作用
附子(ブシ) 体を温める作用(暑がりの人には適さない)
※ブシは薬にもなるが、使い方によっては毒にも。昭和61年の沖縄県石垣島で起きた夫による妻殺しの「トリカブト殺人事件」で一躍有名に。ブシの毒性とフグ毒とを 組み合わせ、栄養剤としてカプセルに詰めて飲ませていたことによる時間差トリックであった。
カラダの冷えを取り除く作用があるので、ほてりやのぼせがあったり、汗っかきタイプには不向き。消化不良や下痢をしやすい場合、処方を加減したり合方するなど工夫が必要です。
一般的には食事と食事の間の空腹時、食事をする1時間前など、お腹が空で胃に吸収されやすい時期に飲みます。胃腸が荒れやすい人には食後、排便をうながすタイプの漢方には、空腹時の服用を勧める場合もあります。なお、食間に飲み忘れたときは、食後でいいので飲みましょう。
夜にお手洗いで起きてしまう方や1度の排尿の量が少ない方、残尿感がある方、多尿の方、尿のトラブルで悩んでいる方は八味地黄丸が良いと思います。
以上です。