第16回 市販の痛み止めの選び方とその特性 その3 アスピリン
こんばんは
今日は、痛み止めの第3回目アスピリンについて書いていてきます。
アスピリンは痛み止めで日本一有名な商品、バファリンに入っている成分です。
- 頭痛・月経痛(生理痛)・関節痛・神経痛・腰痛・筋肉痛・肩こり痛・咽喉痛・歯痛・抜歯後の疼痛・打撲痛・ねんざ痛・骨折痛・外傷痛・耳痛の鎮痛
- 悪寒・発熱時の解熱
成人(15才以上)、1回2錠、1日2回を限度とし、なるべく空腹時を避けて服用し、服用間隔は6時間以上おいてください。
バファリンAの鎮痛成分「アセチルサリチル酸(アスピリン)」は、痛みや熱のもとになるプロスタグランジンの生産を抑制します。
バファリンAの緩衝成分「ダイバッファーHT」は、アセチルサリチル酸(アスピリン)の吸収を助け、胃の粘膜を保護します。
バファリンAには眠くなる成分が入っていませんので、効果的なタイミングで服用していただけます。
市販薬として使用目的は解熱鎮痛剤です。医療用としてもアスピリンは使われていて、
解熱鎮痛目的以外に,抗炎症作用を期待して慢性関節リウマチ、抗血栓薬としても使用されている。血液をサラサラにする薬としても使用されています。
副作用して最も懸念されているのは胃腸障害です。イブプロフェンやアセトアミノフェンなどに比べるとやや強いですが、バファリンAが胃腸障害になりやすいわけではありません。胃のケアのしっかりしている商品です。
胃の中は非常に強い酸性ですから、同じ酸性である「アセチルサリチル酸(アスピリン)」はそのままの状態ではなかなか溶けず、効果が出にくくなります。また、胃の中で溶けきらなかった粉が胃の粘膜に付着し、胃が荒れる現象を起こします。
ダイバッファーHT(合成ヒドロタルサイト)の作用が、アセチルサリチル酸(アスピリン)を早く溶かし、胃粘膜への直接刺激をガードします。また、早く溶けるためすみやかに吸収されます。
アスピリン喘息とは、一部の解熱鎮痛剤を内服することで喘息発作を主体とする症状が現れる病気です。病名に「アスピリン」という薬の名前が入ってはいますが、実際には非ステロイド性抗炎症薬が原因で症状が現れます。
1)作用がとくに強力なもの |
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アスピリン、インドメタシン、ピロキシカム、フェノブロフェン、イブプロフェン、ナプロキセン、ジクロフェナッタ、アミノピリン |
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2)作用がかなり強いもの |
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メフェナム酸、フルフェナム酸、フェニルブタゾン |
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3)作用が弱いかほとんど認められないもの |
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成分名はアスピリンですが、ピリン系のお薬ではありません。
よく勘違いされている方は多いですが、市販薬でピリン系の成分はイソプロピルアンチピリンだけです。
最近店頭ではあまりバファリンは売れません・・・
バファリンプレミアムは結構売れますが、プレミアムはそもそもアスピリンではなくイブプロフェンとアセトアミノフェンです。(バファリンルナも)子供用のバファリンももちろんアセトアミノフェンです。
飲む人によるので一概には言えませんが、薬剤師さんに聞いたところ頭痛薬としてはアスピリンは結構効果は高いらしいです。
頭痛で悩んでいる方が薬を飲まずに緩和できる方法を模索していきたいです。