第16回 市販の痛み止めの選び方とその特性 その2 イブプロフェン
こんばんは
痛み止めの第2回目を書いていきます。
・イブ
・イブA錠
・イブA錠EX
・イブクイック頭痛薬
・イブクイック頭痛薬DX
メジャーなところではこの5種類があります。
イブ
成分 | 分量 | はたらき |
---|---|---|
イブプロフェン | 150mg | 痛みのもと(プロスタグランジンの発生)を抑えます。 |
1日3回空腹時を避け、4時間あけて服用となっています。
15歳未満は飲んではならないこと。
効能効果
・月経痛(生理痛)・頭痛・歯痛・咽喉痛・関節痛・筋肉痛・神経痛・腰痛・肩こり痛・抜歯後の疼痛・打撲痛・耳痛・骨折痛・ねんざ痛・外傷痛の鎮痛
・悪寒・発熱時の解熱
一番スタンダードなイブプロフェンのみを使用した商品です。
他の成分が入っていない分飲み合わせがしやすい。
風邪の症状がなく喉だけが痛いときなどは、総合感冒薬でも良いですが眠くなる成分を避けたい方にはイブとぺラック(トラネキサム酸+カンゾウ末)がオススメです。
イブと咳止めも基本的には大丈夫ですが、無水カフェインには気をつけた方が良いです。
ロキソプロフェンとイブプロフェンの違い
ざっくりいうとロキソニンの方が痛み止めとしての効果は強いかと思います。
しかし、イブクイック頭痛薬DXやイブA錠EXは含有量が200mgと多いため一概にロキソニンSの方が効きますとも言いにくいところがあります。
副作用も大きく変わりなないです。
実際飲んでみて効いた方が自分にあっているという感じでも良いかと思います。
イブA錠
成分 | 分量 | はたらき |
---|---|---|
イブプロフェン | 150mg | 痛みのもと(プロスタグランジンの発生)を抑えます。 |
アリルイソプロピルアセチル尿素 | 60mg | イブプロフェンの鎮痛作用を高める鎮静成分です。 |
無水カフェイン | 80mg | 血管の拡張を抑え、イブプロフェンの鎮痛効果を助けます。 |
飲み方はイブと同様です。
大きな違いはアリルイソプロピルアセチル尿素が入っていることです。
アリルイソプロピルアセチル尿素は、鎮静薬に分類される成分で、脳の興奮を抑え、痛覚を鈍くする作用があると言われています。
副作用としては、眠気を催すこととやや依存性があることです。
A錠になると効果は上がりますが、眠たくなる成分も入るので気をつけたいところです。
イブA錠EX
成分 | 分量 | はたらき |
---|---|---|
イブプロフェン | 200mg | 痛みのもと(プロスタグランジンの発生)を抑えます。 |
アリルイソプロピルアセチル尿素 | 60mg | イブプロフェンの鎮痛作用を高める鎮静成分です。 |
無水カフェイン | 80mg | 血管の拡張を抑え、イブプロフェンの鎮痛効果を助けます。 |
イブA錠EXはイブプロフェンの含有量が150mg→200mg
に変わったことです。
飲み方も1日2回を限度とし、6時間以上間を開けて飲むことになっています。
2回しか飲めませんが効果は大きくなりました。
イブクイック頭痛薬
成分 | 分量 | はたらき |
---|---|---|
イブプロフェン | 150mg | 痛みのもと(プロスタグランジンの発生)を抑えます。 |
酸化マグネシウム | 100mg | イブプロフェンの吸収を速め、胃粘膜も保護します。 |
アリルイソプロピルアセチル尿素 | 60mg | イブプロフェンの鎮痛作用を高める鎮静成分です。 |
無水カフェイン | 80mg | 血管の拡張を抑え、イブプロフェンの鎮痛効果を助けます。 |
私の一押し商品です。
イブA錠に酸化マグネシウムがプラスされた商品です。
酸化マグネシウムは安全な便秘薬としても有名ですが、胃薬の制酸剤としても使用されています。これが鎮痛剤に入ることで、胃の保護と吸収を速めて効果を早く出してくれる能力があります。
鎮痛剤を飲む方ならわかると思いますが、結局痛くなってから痛み止めを飲むので、できるだけ早く効いてくれる方が嬉しいです。しかも、胃の負担を軽減してくれるので私のイチオシです。
イブプロフェンの含有量は150mgなので1日3回まで飲めます。
イブクイック頭痛薬DX
成分 | 分量 | はたらき |
---|---|---|
イブプロフェン | 200mg | 痛みのもと(プロスタグランジンの発生)を抑えます。 |
酸化マグネシウム | 100mg | イブプロフェンの吸収を速め、胃粘膜も保護します。 |
アリルイソプロピルアセチル尿素 | 60mg | イブプロフェンの鎮痛作用を高める鎮静成分です。 |
無水カフェイン | 80mg | 血管の拡張を抑え、イブプロフェンの鎮痛効果を助けます。 |
これがおそらくイブシリーズでは最強の薬になると思います。
イブプロフェンの含有量を200mgにし、酸化マグネシウム、アリルイソプロピルアセチル尿素を入れた最強処方です。
1日2回、6時間以上空けての服用になります。
胃に負担が少ないと言っても薬なので負担はあります。飲まないに越したことはないですが、痛いけど薬は飲みたくない、我慢して入ればいずれ治るなど、痛みを我慢することは、体の他の部分に負担がかかったり、精神的にも悪影響があるといわれています。また、薬が効きにくくなったりもするようです。痛いときは速やかに、鎮痛剤を使用するか、病院に行くことをお勧めします。